八列トウモロコシとズブリゾローナ

「八列とうもろこし」は、明治期から昭和初期にかけて、北海道で最も多く栽培されていたとうもろこしです。が、最近はその栽培の主なものはスイートコーンになり、昭和40(1965)年代にはほとんど栽培されなくなりました。その名のとおり、粒の列は八つ。現在主流で栽培されているとうもろこしよりもとても細いです。でんぷん質が多く、食感はモチモチします。

とうもろこしは様々な品種があります。
・スイートコーン(甘味種)。80〜90%が水分なので、みずみずしくて、柔らかく、甘いです。
・お菓子のポップコーンになる爆裂種。
・フリントコーン(硬粒種)→これは、メキシコ料理のトルティーヤ(とうもろこし粉の薄焼きパン)に使われている品種です。「八列とうもろこし」は、フリントコーンの仲間に分類されます。

現在、残念ながら、今は「八列とうもろこし」が生のまま市場に出回ることはありません。栽培している農家さんがほとんどないことと、そもそも流通に向かない品種なのです。
収穫直後は透明でみずみずしくとても美味しいのですが、一日経つと硬くなってしまうのです。
イベントなどで、焼きとうもろこしの販売がもあるようですが・・・
現在は乾燥した粒、それを粉にしたものがほとんどです。

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2005年に八列とうもろこしが「味の箱舟(アルカ)」に認定され、現在その良さと可能性が見直されています!
(「味の箱船」というのは、イタリアに本部を置くスローフードインターナショナルによるスローフード運動のプロジェクトの一つです。目的は、各地域の食の多様性を守ること。世界共通のガイドラインを基準に選定された、在来品種の農畜産物や伝統漁法で水揚げされる魚介類、加工食品などの生産と消費を支援するものです。)

実は、とうもろこしを生のまま食べるのは、世界でも少ないのです。多くの国では、乾燥させてから、加工して食べるのです・・・。
「八列とうもろこし粉」ならではの風味を生かして・・・・とカプリカプリでも
これまでに様々な料理をご用意しています。

今回ドルチェでご用意したのはこちら!

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「ズブリゾローナ」です!
ズブリゾローナ(Sbrisolona)はロンバルディア州マントヴァの伝統菓子で、とうもろこし粉とアーモンドで作るザクザクした歯ごたえの良い素朴なお菓子です。タルトというよりは大きなクッキーみたいなお菓子です。名前の由来は、粉々にするという意味のSBRICIOLARE。

牛乳のジェラートと合わせています!

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