しあわせチーズ工房を訪ねて

先日、足寄町で行われたディナー会の翌日「あしこし隊」のメンバーのお一人である、「しあわせチーズ工房」の本間さんを訪ねた。

「どうしてもここでチーズ作りをしたかった!」とおっしゃっていた理由が、実際に行ってみると納得出来た。

山の斜面をうまく利用して建てられたという工房は、熟成庫となっている建物後方部分が土に覆われている。長期熟成のチーズを作る上で「熟成庫」はとても大事ですが、ここは一年を通じて湿度がほぼ一定で外気温の影響も受けにくいとのこと。

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チーズの原料である「牛乳」は、本間さんが惚れ込んだという吉川さんの「ありがとう牧場」放牧牛のもの。

*「ありがとう牧場」は、放牧酪農が主流のニュージーランドに学んだ吉川友二さんが2000年に開設した牧場。牛の能力を最大限に生かしたいという考えから放牧酪農を実践している。

この牧場から毎日搾り立ての牛乳が運ばれてくる。牛乳は冷やしたり熱したりはせず、搾り立てのものをそのまま使う。青草が生えている季節はその香りがする優しい味の牛乳。

(ヨーロッパでは夏の間、放牧牛の牛乳を使って作られる特別なチーズを「アルパージュ」といって珍重するが、北海道で、まさか「アルパージュ」を作っている方がいらっしゃるとは!訪れるまで知りませんでした!!すごいことです!)

その貴重な牛乳の美味しさを損なわぬよう、専用の銅窯で丁寧に製造しているのです!

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「ありがとう牧場」の牛乳を使ってできるチーズは、旨味がしっかりしていて風味も豊か。まろやかで優しい、素朴ながらも濃厚な味わいが特徴の{山のチーズ}になります。

出来てからはまだ数年の工房ながら、先日行われた「ジャパンチーズアワード2016」加熱圧搾6ヶ月未満部門最優秀賞をしあわせチーズ工房の「幸」というチーズが選ばれたのです!

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山の斜面を生かした「チーズの熟成庫」

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遠くに牛が放牧されているのが見える。たっぷりの青草を食べて、おいしい牛乳をだしてくれる。

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チーズ工房では豚も数匹かっているが、主にチーズを作る際にでる「ホエー」を飲んでもらうため。また豚は放牧しておくと草の根まできれいに掘り起こして食べてしまうので、豚が食べた場所を畑にすると雑草をとる必要がない・・・。

 

 

 

 

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