De Puppi

最後に訪れたのは・・・・
フリウーリ・ヴェネチア・ジューリア州 州都のウーデネから車で15分ほどの
小さな村モイマッコ(Moimacco)にあるDe Pupp(デプッピ)です。

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代々続く伯爵家の一家がエノロゴのマルコさんと数種類のワインを造っています。

主に畑は二ヶ所に分かれており、現在、高品質ワインを産する地区として有名な
コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ(Colli Orientali del Friuli)地域の中心地と、
フリウリ州の真珠ともたとえられる世界遺産の町チヴィダーレ(Cividale)近郊です。

小規模ながら、畑の土壌に最も適した品種選びと丹念なブドウ栽培をしています。

フリウリ州の東の産地、「コッリオ」は「丘」を意味しますがその名のとおり小高い丘が非多く、標高はそれほど高くありません。車で30分くらいで隣国スロベニアです。

この土地の特徴は「ポンカ」

Ponca(ポンカ)とは幾層にも重なった、沖積土壌。泥灰土と砂石が混じっていますが鉄分や石灰を含んでいます。手で触るともろく砕けてしまうほど柔らかな土壌は水はけが良く、地中深くまでしっかりと根が入るためブドウの生育に良い影響を与えています。

また畑からはお天気のいい日は遠くに海を臨み

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夕方になると海から風が吹き、昼間上がった気温が急に下がります。

時にはBolla(ボッラ)と呼ばれる強い風が吹く。

気温の寒暖差はブドウにとってとてもいい影響を与え
ミネラルを豊富に含んだとアロマティックなブドウとなる。

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ブドウの仕立ては現在100%グイヨ。
野生のイノシシが頻繁に畑に来るそうで、あちこちに足跡がある。
数が増えていて、ブドウを食べてしまうそう・・・。
これは北海道でのエゾシカの問題に似ている。
(ハンターさんが減っている・・・というのも)

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ブドウの収穫からボトリング(瓶詰め)まで、工程の全てを厳しく管理、 伝統と近代技術が融合したワイナリーでは、伝統的な木製樽、温度制御式ステンレス発酵タンク、バリックがあり、栽培されているブドウ、それぞれに合わせて、使用している。

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現在栽培されているブドウ品種はソーヴィニヨン、ピノ・グリージョ、フリウラーノ
リボッラ・ジャッラ、カベルネ、メルロ

また、委託醸造を請け負っているブランド「ROSA BOSCO」も同じワイナリーでワインを作っている。
同じマルコさんが仕立てているのにタイプは異なりそれぞれのブランドのイメージを表している。

De Puppは、品種の個性を生かした作りで、白ワインはステンレスタンクで醸造、熟成
6月21日に訪問した際、2週間後にボトリングの予定とのことだった。
タンクの中から試飲させて頂いたが、ソーヴィニヨンはソーヴィニヨンの
フリウラーノはフリウラーノの香りと味わいを感じた。

 

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現在カプリカプリでお飲み頂ける白ワインは2017年のもの。
(ソーヴィニヨンとピノ・グリージョ)
メルロは2015年にもの。
どれも今の季節の料理に合わせて頂けます。
後1本だけ在庫があるリボッラ・ジャッラから仕立てられたスパークリングも珍しい。

伯爵家を守るカテリーナさんとエノロゴのマルコさんの造ったワインをぜひ!

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